Googleアップデートで検索順位低下への対策
アフィリンクにnofollow/sponsoredは必要なのか?
2020年1月14日にGoogleアップデート(検索アルゴリズムの更新)がありました。
3月頃だろ〜って思っていたので、かなり不意打ちです。
運営サイトの一つも打撃を受けていて、順位低下しています。(当ブログではなく)
昨年このサイトは年間3桁、月間最高50万を叩き出してくれたサイトなのでそのまま順位低下を黙って見ていることはもちろんできず、Google検索順位回復のために何かできないか?
とここ2週間くらい試行錯誤していました。
Google検索順位回復対策の一つにアフィリンクに対してのnofollowを付与することが有効なのでは?ということで、今回はGoogleアップデートで順位低下した現状と、アフィリンクに対してのnofollowについて書きたいと思います。
まず最初に悲しくもGoogleアップデートにより順位低下を受けたサイトの現状です。
目次
Googleアップデートによる検索順位低下
Googleアップデートで検索順位低下したサイトの主力検索ワードの順位推移がこちら↓
2019/11/10時点では検索ワード1位でした。
半年以上安定して検索ワード1位を獲得していたんです。
正直、検索順位低下は2020年1月14日のGoogleアップデートの影響だけではなく
その前から低下の傾向があったのも事実です。
しかし、2020年1月15日に2位ほど検索順位が低下して、5.2位になっているので明らかに2020年1月14日のGoogleアップデートの影響だなというところです。
ちなみに2019年のGoogleアップデートは2019年3月12日/6月4日/9月24日でした。
2019年秋の最初の順位低下は大規模アップデートの影響ではないようなのですが、毎日アルゴリズムの更新は実施されているといわれていますので、Google先生の評価から外れたということなのでしょう。
もちろん1位回復を目指しており、そのために何をしたらいいのか考えました。
Google検索順位回復のための対策
医療系の話も少し絡むサイトなので、最近のYMYL基準もあって厳しいのかなとも思うのですが、自分の運営サイトの代わりに上位表示されるようになったサイトは、1位を除いては私と同じような個人サイトという感じなのです。
改めてYMYLについて書いておきますと
YMYLとは
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、「ユーザーやその周囲の人の将来の幸せ・健康・経済的な安定・安全性に潜在的に影響を与える可能性のあるページ」のことを指します。具体的には
- 法的な情報を扱うページ・トピック
- 金融情報(投資税金など)に関するページ・トピック
- ショッピングや金銭の取引を扱うページ・トピック
- ユーザーの健康や安全に関する情報を扱うページ・トピック
(健康や薬,病気や精神疾患など医療に関わる情報) - 人間の集団に関する情報や意見を扱うページ・トピック
(年齢や国籍、宗教、身体障害などの情報) - その他のページ・トピック
(大学、仕事の探し方などユーザーの大きな決断や生活に関わると考えられるもの)
このようなページトピックがYMYLに当たると定義されており、より高品質なページが必要だとされています。
2017年12月6日にこのYMYLの最初の大規模アップデートがあり「健康アップデート」などとも呼ばれました。この2017年12月6日の健康アップデートを境に美容や健康、医療に関するキーワードの検索結果では公共機関や企業、医療機関が提供する情報が上位に表示されるようになりました。
情報の正確性・専門性がより重視されるようになったため、個人サイトはかなり厳しくなり、公的機関や医療機関など専門性のあるサイトが軒並み上位表示、個人サイトはランク外となっています。
管理人が運営するサイトは完全な医療系のサイトではないのですが、医療情報も入ってくるのでYMYLの影響もあるのかと推測しましたが、先に書いたようにかといって上位サイトが公的機関とかそういうわけではないんですよね。
ただYMYLの影響も考慮したほうが良いのかなと思い、下記のようにGoogle検索順位回復への対策を考えました。
Google検索順位回復のための3つの対策
- 医療情報を絞る
- サイト全体の記事数を多くする
- アフィリエイトリンクに属性nofollowをつける(最新ではsponsoredか)
まず少し踏み込んだ医療情報の記述を思い切って削除することにしました。
この医療情報が差別化できる点だと強みだと思っていたのですが、YMYL基準にのっとると個人が書く医療情報は中途半端であり信頼性に欠けると判断されかねないと思い、思い切って削除しました。
また現在のサイトの記事数は決して多くなく、上位サイトに現在負けているところといったら記事数です。網羅的な情報が得られるようなサイトになっていないので、ユーザーがサイト内を回遊して他の記事を見たいと思えるように関連記事に注力することにしました。
そして3番目の対策として、該当サイトは商品ごとにお得な情報を示していることもあり外部リンクが多くなっているため、アフィリエイトリンクにnofollow属性を付与することを検討しています。
現在、nofollowはASPによっては自動付与されている場合もあります。一方で対応していないASPもあります。今回Googleアップデートで順位低下したプログラムがそうでした。
「nofollow属性」について掘り下げたいと思います。
nofollow属性
nofollow属性とは
nofollow属性とは、リンク先のサイトへのページ評価の受け渡しを無効化できる属性指示です。
以下のようにリンクのaタグにrel=”nofollow”と記述します。
<a href=”https://marketing-cross.com/” rel=”nofollow”>リンク</a>
上記のようにリンクにnofollow属性が付与されているとGoogleがリンク先をクロールしなくなります。
反対に、nofollow属性がついていない状態だとGoogleはリンク先までクロールするわけですが、それが何を意味するかというと・・・
nofollow属性をつけない場合
nofollow属性を付けずに外部リンク(他サイトのリンク)を貼りつけた場合、その外部リンクのサイトに、運営サイトのページ評価が受け渡されることになります。
リンク先のサイトは、リンク元のサイトの力を借りて、SEO評価を上げることができます。(被リンク効果)
同時にどんなURLにリンクを貼っているのか発リンクとしてもSEO的に影響を受けるといわれています。
このようなページ評価の受け渡しを無効化するために使うのが、nofollow属性です。
簡単に言うと、「このリンクへ評価を付与しません」ということを、Googleに伝えることができるのがnofollow属性ということです。
Googleガイドライン
実は、Googleもnofollow属性の使用を推奨しているんですよね。
Googleガイドライン:Google に外部リンクの関係性を伝える
先にも少し触れましたが、運営サイトの評価がリンク先のページに受け渡されてもいいのでは?と思うかもしれませんが、リンク先のサイトが低評価を受けているサイトの場合ページ評価の受け渡しがSEO評価を下げる場合があります。
どういう時にnofollow属性を付与してページ評価の受け渡しを無効にする必要があるのか詳しく確認していきましょう。
nofollow属性を使うべきリンク
nofollow属性を付与してGoogleにクロールしてもらわない方がいいリンク先というのは下記の3種類のリンクです。
- 信頼性の低いサイトへのリンク
- 有料リンク
- クロールする必要ないリンク
1.信頼性の低いサイトへのリンク
元々nofollow属性は、信頼性の低いサイトにページランクの受け渡しやクロールをさせないように作られたリンクタグの属性指示でもあります。
参考サイトとして外部リンクを貼り付けることがある場合でも、nofollow属性を付与することでページランクの受け渡しやクロールをさせないようにすることができます。
前述のようにクロール先が信頼性の低いサイトですと、そのリンクを貼った運営サイトの評価も下がる可能性があります。本当は信頼できる公的機関や専門機関のリンクを貼るのがベストですが、そうではない場合も多々あります。公的なことではなく、感想を紹介したかったり個人サイトのリンクが有益な場合もありますよね。
信頼できるサイトかわからない。でも紹介したい、参照リンクとして残したいという場合はnofollow属性をつけると良いでしょう。
2.有料リンク
有料リンクとは「お金を授受して貼り付けているリンク」のことです。
Googleガイドライン:有料リンクについて
Googleでは有料リンクはガイドライン違反だとされていますが
ガイドライン違反にならずに
有料リンクが検索順位に影響を与えないようにするには「nofollow属性を付与する」べきだ
としています。
この有料リンクにアフィリエイトリンクが該当するのかが大事な点なのですが、その点については次項に詳しく書いています。
3.クロールする必要のないリンク
お問い合わせフォームやメルマガ登録フォームなどはクロールさせる必要がありません。
このようなクロールが必要のないリンクについてもnofollow属性を付与することで、Googleに効率的にクロールしてもらう助けになります。
アフィリエイトは有料リンクなのか?
Googleキーマンの回答
アフィリエイトリンクはrel=”nofollowを付与するべき有料リンクなのでしょうか?
リンクを貼るだけで対価をもらっているわけではないので有料リンクではないのでは?という判断もできますが、有料リンクには宣伝や広告も含まれるといわれています。
アフィリエイトリンクにnofollowを付与すべきかどうかについて、グーグルのジョン・ミューラー氏がツイッターで回答しています。
https://twitter.com/JohnMu/status/786588478263947264?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E786588478263947264&ref_url=https%3A%2F%2Fwebtan.impress.co.jp%2Fe%2F2016%2F10%2F21%2F24169%2Fpage%2F1
フォロワーがアフィリエイトリンクに「nofollowを付与すべきか?」と聞いているのに対して
グーグルのジョン・ミューラー氏は「Yes」と答えています。
グーグルはアフィリエイトサービスを把握しており、nofollowを付けなかったとしてもページランクを渡さないように処理しているため、nofollowがなくても大きな問題はないとされていますが、nofollowを付与すべきか?の質問にYesと答えているのですから、nofollowをつけている方が安全でしょう。
参考:アフィリエイトや広告だとみなされる可能性が少しでもあるリンクには必ずnofollowを付けたほうが今は安全なのか?
nofollowを付与するにあたり3つの確認すべきこと
Googleアップデートによって順位低下を受けたサイトのアフィリエイトリンクにnofollowをつけるべきか迷っていたのですが、可能ならやはりnofollowを付与した方が良さそうです。
そこで確認しておきたいこと3つ。
- nofollowの付与はアフィリエイトリンクの改変にあたらないのか
- nofollowリンクをどうやって付与するか
- 最新リンクのrel=”sponsoredにすべきか
この3点についてそれぞれ確認していきましょう。
nofollowの付与はアフィリエイトリンクの改変にあたらないのか
基本的な考え
基本的にはアフィリエイトリンクはASPが改変を禁止しています。
大手ASPはrel=”nofollow"を付与するようにリンクの変更対応がなされています。
ただし、小規模ASPなどの場合はrel=”nofollow"の対応がされていない場合もあります。
改変は違反にあたるのでアフィリエイト成果が保証されなくなったりすることがありますので、rel=”nofollow"に対応していないASPの場合は、rel=”nofollow"を付与しても良いか確認してから修正作業を行うのが賢明でしょう。
しかしながら、意図してrel=”nofollow"をつけさせないASPもいるようです。
何ためかというと被リンク数稼ぎです。
rel=”nofollow"に対応しているASP
A8.net、afb、もしもアフィリエイト、楽天アフィリエイト、バリューコマース、アクセストレードなど大手ASPは全てnofollowがデフォルトでアフィリエイトリンクに自動付与されるようになっています。
nofollowリンクをどうやって付与するか
既存のアフィリエイトリンクにnofollowリンクを手動で付与していくのは大変骨の折れる作業です。
そこで活用したいのがWordpressのプラグイン。
Search Regexというプラグインを使えば簡単に置換作業が可能です。このプラグイン自体もシンプルな機能なのでオススメですが、更新がされていないので使用が終了したら停止や削除をしましょう。
Search Regexの使い方については:SSL化に伴うアフィリエイト広告リンク置換え作業について[サイトのhttps化]で触れています。
一括置換えとなりますので、アフィリエイトリンクが固定されている場合はSearch Regexは便利です。
ただ商品別など細かい個別リンクに関しては手作業でやるしかないでしょう。
アフィリンクはnofollowではなくrel=”sponsoredにすべきか
リンクをGoogleにクロールさせない設定
最後に2019年9月よりrel属性sponsoredとugcが新しく登場しました。そこで下記のようにリンク属性が変わりました。
- これまで→nofollow(絶対命令)
- 今後→nofollow,sponsored,ugc(ヒント)
sponsoredとugcによってnofollowが細分化されたと思ってください。
そしてこれまでnofollowがついていればクロールは絶対にされなかったのですが、今後sponsoredとugc含めnofollowも命令ではなくヒントとして扱われるようになりました。
Googleガイドライン:Google に外部リンクの関係性を伝える
アフィリエイトリンクについて
この3つの属性は下記のように分類されます。
- sponsored:広告や宣伝、有料リンク
- ugc:コメントやフォーラムなどのユーザー作成コンテンツ
- nofollow:上記以外
アフィリエイトは広告宣伝リンクに当たるため今後は「sponsored」が推奨となっていきます。つまり今後は、アフィリエイトリンクにnofollowではなくsponsoredを付与した方がいいということでしょう。
ただ、大手ASPはsponsoredにどこも対応していません。
target="_blank"問題があってからrel属性の改変を認めているASPもありますので、その場合はsponsoredを追記しても問題ないかと思われます。
target="_blank"問題とは? 結局のところ 「target=”_blank”」は外した方がいいのか? noopener,noreferrer 最新のsponsoredについても解説! 2019年8〜9月頃に各所で取り上げられるよう ...
結局のところ「target=”_blank”」は外した方がいいのか?
結局のところ「target=”_blank”」は外した方がいいのか?noopener,noreferrer最新のsponsoredについても解説!
まとめ
今回はGoogleアップデートによる順位低下に端を発してnofollowについて改めて検討していたのですが、やはりnofollow/sponsoredは付与すべきですね。
そもそもSEO的には外部リンクはあまり多くない方がいいといわれるのに加えて、私の運営サイトでは個別商品のアフィリエイトリンク(外部リンク)が増えてしまっていました。
その上、nofollowが付与されていないわけですから、これがGoogle検索順位低下の一因だったかもしれません。
コンテンツとしては自信があったのですが、SEOもしっかり考えないとダメですね。
該当アフィリエイトプログラムが中小ASPでnofollowが付与されていないのでどうするか、、
自己責任で改変してクリックや成果について様子を見てみようかと思っています。
nofollowではなく属性はsponsoredを使うする予定です。
順位低下している今だからこそできることでもあります。
さあ、1位挽回するぞ!