【解決方法】
MacとiPhoneの写真データが
Wifi経由で自動同期できない時
[Mac買い替え後も要チェック!]
MacとiPhoneの写真データがWifi経由で自動同期できない時に確認する箇所、解決する方法です。
新しいMacを購入し、移行アシスタントを使わず写真データの移行を旧Macから移行した。
無事に写真データの移行は完了し、新しいMacで写真appから写真データを見ることができた。しかし、問題があった。
iPhoneで撮った写真が新Macの写真appのライブラリにいつまで経っても同期されないのだ。数日経ち、1週間経ち、再起動なども試してみたが改善される様子はない。
何かicouldの設定だろうということは予測がつき設定を見てみたり、システムフォトライブラリの設定かも?などと思ったものの確信が持てず、アップルサポートに連絡することにした。
そして無事、iphoneで撮った写真はケーブルで繋がずともWiFi経由にて新しいMacへ自動同期が出来るようになった。
どこの設定を確認して、解決に至ったのかまとめておきたいと思う。
iPhoneとMacの写真データを自動同期させる方法
旧Macから新Macへ移行アシスタントを使わずに写真データを移行した場合は、以下のように写真元データとなるライブラリが2つ存在する状態となっているだろう。
これで解決!
初期設定では、新Macに最初から存在していたローマ字の「Photo Library」写真データファイルの方が、iCould共有及びフォトストリームの対象になっている。そのために、旧Macから入れた写真データはセカンドライブラリの扱いとなっており、この設定を修正すれば良いのだ。
裏を返せば、iPhoneの写真データを自動同期させるMacの写真ライブラリを選ぶことができるというわけ。
では希望の写真ライブラリを自動同期として設定する具体的な修正の手順を確認しよう。
同期対象の写真ライブラリを設定する手順
まず、写真アプリを起動させる。上部ツールバーの写真→環境設定を開ける。
この時、自動同期したい写真アプリを開いて設定を進める必要があるので、もし"自動同期したい写真データ以外のライブラリが開いてしまう時"は、optionを押しながら写真アプリを起動させてライブラリを選択するか、ピクチャフォルダから直接ライブラリを選択しダブルクリックして開けよう
同期したい写真アプリを起動した上で、環境設定にて「システムフォトライブラリとして使用」を選ぶことで、自動同期の対象となる。システムフォトライブラリは1つのライブラリにしか設定することができず、iCould写真共有の対象となる。(メインの写真ライブラリという感じだ。)
「写真」をはじめて使用するときは、新しいライブラリを作成するか、使用したいライブラリを選択します。このライブラリが自動的にシステムフォトライブラリになります。「写真」では複数のフォトライブラリを使用できますが、システムフォトライブラリは、iCloud写真および共有アルバムを使うことができる唯一のライブラリです。また、システムフォトライブラリには、一部のAppleのアプリケーションと他社製アプリケーションも、メディアブラウザを使ってアクセスします。 システムフォトライブラリは、デフォルトではMac上の「ピクチャ」フォルダに保存されますが、Mac上の別の場所に移動することも、外部ストレージデバイスに保存することもできます。
Apple Macの「写真」のシステムフォトライブラリの概要
「システムフォトライブラリとして使用」をクリックすると下記のようなポップアップメッセージが出るかもしれない。
これはiCould写真同期対象となるシステムフォトライブラリを変えることにより、写真のダウンロードが完了していない写真と動画についてはこのMacから削除される。という注意内容だ。iCould写真を利用している場合には、元データはiCouldに保存されているためこのような警告がでる。iCould写真をMac側で有効にする際にMacに元データを保存するかどうか選ぶことが可能で(下記画像参照)、もし、元データ保存を選んでいない場合でMacの容量が足りない場合にはMac側からは画像が削除される可能性があるという意味合いだ。Mac側に写真のダウンロードが済んでいればそのままOKを押して進もう。
「システムフォトライブラリとして使用」を選んだのちに、一般の右側の「iCould項目」を開ける。
iCould写真やマイフォトストリームなど自分が使いたい機能にチェックを入れよう。これで設定は完了だ。
筆者の場合はCould写真を利用しておらず、マイフォトストリームだけなので、マイフォトストリームだけにチェックを入れた。マイフォトストリームにチェックを入れると、すぐのMac側の写真マイフォトストリームがスマホとワイヤレスで自動同期が開始した。マイフォトストリームの自動同期とともに、Macの写真ライブラリにも写真が同期されたのだ。
もし、チェックを入れても同期が開始しない場合にはスマホ側の設定の確認と、スマホ側は何も設定を変えていない場合には、パソコンを再起動してもう一度写真アプリを起動してみよう。
旧Mac側でフォトストリームが同期しなくなる
さて、これで「MacとiPhoneの写真データがWifi経由で自動同期」という問題は無事に解決したのだが、旧Macのフォトストリームも新Macにデータを移行して写真ライブラリを立ち上げたタイミングから自動同期更新がストップした状態になっていたのだ。
しばらく旧Macの写真ライブラリも使用したいと思っていたため解決策を探っていた中で
「Mac写真アプリ起動→環境設定→iCouldのフォトストリームのチェックを一旦外してもう一度チェックを入れる」この動作で旧Mac側のフォトストリームもスマホと自動同期が再開した。
無事、解決!
最後に、iCould写真共有とフォトストリームなどApple製品の写真共有データについてちょっとややこしいなと思うことがあるので、自動同期の仕組みと方法についてまとめた。
iPhoneとMacの写真データの自動同期の仕組み
iPhoneとMac写真データ自動同期の2つの方法
まず、iPhoneとMacの写真データの自動同期というのはケーブルで物理的にiPhoneとMacを繋がなくとも、iPhoneで撮った写真がMacの写真appのライブラリにWiFi経由でアップロードされることを意味する。
写真の自動同期は以下の2つ方法のいづれかで行われるという。
- iCould共有
- フォトストリーム
自動同期という面では、iCould共有を使っても、フォトストリームを使ってもどちらでもいいわけだが違いもある。
写真データのiCould共有とフォトストリームの違い
写真のiCould共有とフォトストリームの違いはこうだ。
iCould共有 | iCouldフォトストリーム | |
---|---|---|
同期される内容 | 画像、動画 | 画像のみ |
同期される期間 | 期間なし | 直近30日間のみ |
共有の方法 | iCouldに画像などの元データが置かれ、MacとiPhoneには呼び出しのためのコピーデータが保存される。そのため、元の写真データよりも容量を取らない良さがある。 | MacとiPhone共に同じデータを共有する (iCouldを通して共有をしている) |
課金 | 5GB以上は月額料金で課金 | 無料サービス |
筆者が常々利用しているのは「フォトストリーム機能」であり、写真のデータが膨大なことから写真のiCould共有は行っていない。
フォトストリーム機能提供の終了?
さて、ここでアップルの方からフォトストリームについての新しい事実を知ったのだが、無料で30日間MacとiPhoneの写真を自動同期してくれる「フォトストリーム機能」は昔からApple IDを利用している人にしかもう使えない機能になっているらしい。
ある時点を境としてそれ以降にApple IDを作った人にはiCoudフォトストリーム機能は提供されておらず、iCould共有を経由して写真で自動同期するしか方法はないようだ。また以前からApple IDを使っている場合にも、Apple IDを作り直してしまうと新規と同じ扱いになるために、フォトストリーム機能は使えなくなるとのこと。
なぜ?
これは、フォトストリーム機能の自動同期が若干不安定であることが理由のようで、Appleとしては今後はiCould写真共有一本でいきたいものの以前からApple使っている方にはフォトストリーム機能サービスを提供し続けているということだろう。
これを聞いてフォトストリーム機能はいづれサポート終了になるのかもしれないなと思った。(アップルの方はそこまでは言っていなかったが)
じゃあどうしたらいいの?
フォトストリーム機能が終了してしまえば、iPhoneで撮影した写真をケーブルレスでMacのライブラリに自動同期化する方法は、iCould写真共有を通してのみでしか出来なくなる。(Air Dropは一部の写真の共有向き) iCould写真共有では一部の写真だけを対象にする(例えばフォトストリームのように直近30日間だけ等)ということはできないため、iPhoneで撮影した全ての写真をiCould写真共有に入れるにはかなりのストレージを有償で契約する必要が出てくるわけだ。(だから、アップルはiCould写真共有一択に舵を切ったのか、という感じだ)
旧Macと新MacのOSが異なっており、異なった状態でデータ移行できるのか?と思ったが問題なく実施できた。
同じOS同士の方が不具合が少ないとも思われるが、旧Macはアップデートには耐えられなそうになかったのもこのままのOS理由の1つ。
更には、旧MacではMojaveからCatalinaのアップデートで不具合に見舞われるということも経験しており、アップデートは慎重になっている面もある。
写真Appデータを手動移行する
旧Macでの操作
まずは、旧Mac側での操作について。
写真Appデータを旧Macから新Macへ手動で移行していく中で、使用したのは「外付けHDD」。Mac同士を繋ぐという方法もあるようだが、コネクタを持っていなかったので手持ちの外付けHDDを使うことにした。
- 旧Macでの操作は「外付けHDDに写真Appデータを移す」だけ。
移行すべき写真Appデータは、Finder→ピクチャ→写真ライブラリに保存されている。
見やすいように拡大。
この写真ライブラリを外付けHDDにドラッグすればOK。
写真データが多いこともありコピー完了まで8時間ほどかかった。
アプリケーション内の写真Appをそのままドラックしないように注意。
写真Appデータは、ピクチャ内の写真ライブラリに保存されている。
外付けHDDに写真Appのデータコピーが完了したら旧Macでの準備は終了。
次は、新Macでの移行作業。
新Macでの操作
写真ライブラリファイルの場所
旧Macからコピーした写真Appデータが入っている外付けHDDを新Macに接続。
FInderを開けたのち、画面上部ツールバーの「移動」をクリック。
ユーザネームの先にある「ピクチャ」を開くと、「Photo Library. photoslibrary」というファイルが表示された。
これが新Macの写真Appのデータファイルであり、写真データが保存されている場所だ。
写真データ移行
ホーム→ピクチャで開いたピクチャフォルダ内に、外付けHDDにコピーしてある旧Macの写真データをドラッグする。
すると、コピー作業が始まる。
新Macでのコピー時間が旧Macの半分ほどの4時間程度。さすが新しいMac。
コピーが完了すると以下のように新Macには2つのライブラリデータが存在する状態となる。
左:ローマ字で「Photo Library. photoslibrary」と書かれている方が新Macのピクチャフォルダに最初からあった写真Appデータドキュメント。
右:日本語で「写真ライブラリ」と書かれている方が、今外付けHDDを通してコピーをした旧Macにあった写真Appデータドキュメント。
開きたい写真ライブラリをダブルクリックすれば完了。
「旧Macの写真データを新Macにまるっと引越して使う」というのを目的にしてきたので、右側の「写真ライブラリ」をダブルクリックして、旧Macからの写真データがきちんと開けるかを確認して移行は完了だ。
旧Macは約7年使った古いものだった上に、MacのOSのバージョンも異なっていたが、その辺りは問題なくクリアし無事に「写真ライブラリ」の移行を終えることができた。
旧データをそのまま使う場合にはローマ字で「Photo Library. photoslibrary」は不要になるので、削除しても問題ない。
Dockから開く場合
Dockから写真アプリをダブルクリックして開く場合は直近に開いた写真ライブラリフォルダが開く仕組みになっている。そのため、もし直前に空の「Photo Library. photoslibrary」を開いていたら、そちらのフォルダが起動する。その場合は、この記事で解説したようにピクチャフォルダを開いてから、旧Macデータの「写真ライブラリ」を直接ダブルクリックして開くか、写真Appをoption+クリックで開くことで写真フォルダを選択できる。
一度旧Macの写真データを開いていれば次からはそのデータが起動する。
以上が、移行アシスタントを使わずに旧Macから新Macへ写真データを手動移行した方法だ。
無事完了!