初めての消費税納付、納付時期や簡易課税など不明点を税務署に電話して聞いてみた。[個人事業主]

初めての消費税納付、納付時期や簡易課税など
不明点を税務署に電話して聞いてみた。
[個人事業主/アフィリエイター]

消費税簡易課税制度の提出時期

アフィリエイターの管理人が消費税について税務署に聞きました。

2019年令和元年に初めて売上高が1,000万円を超えた筆者。

売上が増えるのは嬉しいけども、その反面経費処理や税金の支払いが増えることもまた事実。

そして、売上高が1,000万円を超えると発生するのが消費税の納付義務!

色々自分でも消費税納付について調べていたのですが頭が混乱する一方。

そこで、税務署に電話して聞いてみることにしました。

 

税務署に電話

電話イメージ画像

管轄の税務署に電話を入れるとまず聞こえてくるのは自動音声。

消費税のことは税務相談から消費税についてを選ぶと、国税庁の相談窓口に繋がります。

そう、管轄の税務署に聞くのかな?と思っていたが、相談は国税庁が受けてくれるらしいです。

 

消費税の納付について

消費税納税義務があるか否かを決める基準年

「2019年に売上高が1,000万円を超えたので消費税の納付義務があると思うのですが、その点についてお伺いしたくてご連絡しました」

こんな風に問い合わせしました。

【前提】
2018年→売上高1,000万以下
2019年→売上高1,000万以上

売上高をお話しすると以下のような回答が得られました。

  • 2020年分の確定申告(2021年2-3月の申告)→2018年が基準なので消費税の納税義務なし
  • 2021年分の確定申告(2022年2-3月の申告)→2019年が基準なので消費税の納税義務あり

ふむふむ、昨年2019年売上が1,000万年超えたので今年2020年の確定申告処理、つまり2021年3月提出分で消費税の計算をしないといけないと焦っていましたが、間違いだったようです。

現在、消費税を納税する義務が発生しているのは2021年1月-12月の売上に対してということがはっきりしました。

消費税はどの年の売上に課税されるのか

会計イメージ

もう一つ疑問だったのが、「消費税の計算の元となる売上高はどの年のもの!?」ということでした。

私は2021年分の確定申告(2022年2-3月の申告)で消費税の申告および納税義務があると判明したわけですが

消費税を計算するのは基準となっている2019年の売上高なのか、2021年の売上高なのか分からなかったんですよ。

それで国税庁の方に質問したところ

「基準年の2019年ではなく2021年の売上高で消費税の計算をする」つまり納税義務の発生している年の売上高に対して消費税の計算をする

と教えてもらいました。

基準年という言い方から、消費税計算の基準にもなるのかな・・・なんと思っていましたが違いました。

基準年は基準年でしかないというか・・・それ以上でも以下でもないらしいです。

仮に2021年の売上高が800万程度だったとしても、その800万に対して計算して確定申告して納税するということなんですね?
そうです、そうです

なるほどーーーー!!!!

聞けてよかったー。

こんな素人的疑問、どこにも書いてないのよー。

 

そして、「消費税簡易課税制度選択届出書」の提出時期についても聞きました。

 

「消費税簡易課税制度選択届出書」の提出はいつまでにすべき?

消費税簡易課税制度の提出時期

簡易的に消費税を計算できる、アフィリエイターをはじめとした個人事業主にはありがたいのが「消費税簡易課税制度」。

みなし仕入れ率が業種6グループに分類され設定されており、アフィエイトが該当するのはサービス業の第5種事業で、みなし仕入れ率50%。

で、この「消費税簡易課税制度」を利用したい場合は事前に提出が必要なんです。

いつまでに、「消費税簡易課税制度」を提出すればいいの?ってことなのですが、

  • 2021年分の確定申告(2022年2-3月の申告)→2019年が基準なので消費税の納税義務あり

でした。

この場合は、2021年分の売上に対しての消費税の納税義務があり、その課税義務のある前年の12/31までに提出する必要があるんですって。

2021年分の売上分に簡易課税方式を使うという意味なので、その前年の12/31、つまり2020/12/31までに「消費税簡易課税制度」を提出する必要があります。

ですって!

あと、半月!!!

おー、危なかった。

提出方法は管轄の税務署に郵送でもOK。

もし、控えを返送してほしい場合は切手を貼った返送用封筒を同封するように、と。

 

電話口の国税庁の担当の方はとても丁寧に教えてくださいました。

正直、国税庁とか税務署とか電話するのちょっと億劫だったんですよね(苦笑)威圧的な感じを勝手に想像してしまって・・・

でも全然そんなことなかったです。

ネットで調べていても限界がありますし、やはり口頭で質問すると話も早く理解もすぐできるので、わからないことは今回のように直接国税庁なり税務署なりに聞いた方がいいんだなと思いました。

 

結果、消費税納税についてのtodoまとめ

2019年の売上高1,000万を超えた結果、消費税納税についてすべきことは2つ!

  1. 2020年12月31日までに「簡易課税制度選択届出書」をだす
  2. 2021年1月-12月の確定申告をもとに、2022年2月の確定申告時に消費税申告および納税を行う

です。

また、「消費税課税事業者届出書」を届けていない場合は「簡易課税制度選択届出書」と一緒に提出する必要があります。

管理人はなんと・・・!

「消費税課税事業者届出書」を出したか覚えていない(ヒドイ・・・)。

今年の確定申告の時に一緒にだした気がするものの、先程書類を見てみたら総売上高・課税売上高や事業開始日なんて書いてないなと思ってきて、「簡易課税制度選択届出書」と一緒に提出しようと思います。

消費税課税に関する書類は、課税売上高が1,000万円を超えた時に確定申告書類と一緒に提出するのが、また税務署に出向く必要もなく効率的だと思いますが、その時は必ず「控え分の書類も記入しておく」ことが大事です。控えがないと、管理人みたいに「出したっけ・・・?」となる可能性があります。

課税売上高

「消費税課税事業者届出書」の書類には、
◇総売上高
◇課税売上高
を記入する欄があります。
例えば、グーグルアドセンスの収入は不課税売上高にあたりますので、総売上高からマイナスするのを忘れないようにしましょう。

 

消費税申告書類作成を税理士を依頼する?

アフィリエイター(個人事業主)、初めての消費税の課税でわからないことばかりで、やはり税理士を頼んだ方がいいのか。

ということを何度も思いました。

ただ、簡易方式を選択する予定ですし、今回2021年売上分の消費税課税申告書(2022年春提出)は自分でやってみようと思っています。

2019年の売上が1,000万円を超えましたが、今後どうなっていくかわからないですからね。

それもあって税理士に頼むのはちょっと億劫です。

とはいえ、消費税課税申告書を作るのも初めてのことですから、調べてつまずきそうになったら税理士に頼むかもです。

簡易方式ではなく原則方式で消費税を算出したい場合は、税理士に頼まないと自分では専門知識も追いつかないですし、時間ももったいないなという印象です。

基礎知識のために、消費税申告をわかりやすく解説している本を読もうかなと探してみました。

でも、どちらかといえばこちら↓「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください! 」の本の方が気になります。Amazonベストセラーなんですって。

難しくて途中放棄したくなってしまう税金のことを漫画で描かれているの、かなり読みやすそうですし
読みやすいだけでなく内容もかなり充実していそう。

流石に開業から6年も経過していることもあり知ってることもかなり多そうだけど、改めて網羅的に見直してみるのもいいかも。

フリーランスになりたてから数年の方には特に良さそうな本。

-個人事業主の確定申告, 消費税申告と納付
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